スピーチ原稿

最近読んだ本の紹介をしたいと思います。 「教養として社会保障」という本です。 なぜこの本を読んだかと言いますと、私は人事の仕事をしていますが、恥ずかしながら、社会保障と聞いても、自分の業務の周辺のことはわかりますが、社会保障制度の全体像はど…

『教養としての社会保障』

社会保障と聞いて何を思い浮かべるだろう。 企業に勤める私が、社会保障と聞いて、まず思い浮かべるのは、毎月の給与明細に記されている健康保険料や厚生年金保険料といったところだろうか。しかし、この国の社会保障が置かれている状態や、制度自体のしくみ…

『ゲノム編集とは何か』

グーグルによる機械学習・ディープラーニングによりAI(人工知能)は、人類の知能を超える日が近いとも言われている。また、量子力学分野でも、「量子アニーリング」マシンと呼ばれる量子コンピュータが登場した。この「量子アニーリング」マシンは機械学習…

『人類進化の謎を解き明かす』

まったく新しいアプローチ 私たちが笑うこと、歌うことに意味はあるのだろうか。またそうしたことが、もし人類の繁栄と少しでも関係があるのであれば、大変興味深いことであろう。本書は、従来の「骨と化石」といった証拠に頼る研究とはまったく異なる斬新な…

『新・観光立国論』

「おもてなし」を世界へアピールすることに成功し、2020年東京オリンピックの開催が決定した。これにより日本の観光業はよりいっそう発展し、日本の経済は回復する。そう思っている人も多いはずだ。これに対し著者は、多くの日本人の観光への勘違いが東京オ…

『街場の読書論』

「どんなものを食べているかいってみたまえ。君がどんな人かいいあててみよう。」これはフランスの美食家ブリア・サヴァラの言葉である。この言葉は読書に関しても言える。そしてどんな本を読むかも大事だが、どのように読むかもまた大事である。本書を読め…

『生物と無生物のあいだ』

普段歩くときに見る、何気ない景色。そんな日常のありふれた光景から、筆者は瞬く間に読者を科学の世界へと引きずり込む。そしてそれが止まらないのだ。読み始めたら止まらない、まさしく傑作科学ミステリーと言えよう。 人は瞬時に、生物と無生物を見分ける…

『AIの衝撃』

本書は人工知能、AIの進化が日本の産業界にどのような危機を与えるか、その警告書である。と聞いても、これまでにもそのような本はあっただとか、人工知能、AIなどと聞いても目新しさを感じないなどの意見が聞こえてきそうである。その通り。これが私たちの…

『超ひも理論をパパに習ってみた』

本書は天才物理学者の(関西弁の)パパが、女子高生の娘に最先端の物理学を伝授するというもの。まさにかつてなく、わかりやすい素粒子物理学講義と言える。 といっても身構える必要はない。そんな堅苦しく話そうものなら”やっぱりパパは異次元に住んでるのよ…