2015-01-01から1年間の記事一覧

『新・観光立国論』

「おもてなし」を世界へアピールすることに成功し、2020年東京オリンピックの開催が決定した。これにより日本の観光業はよりいっそう発展し、日本の経済は回復する。そう思っている人も多いはずだ。これに対し著者は、多くの日本人の観光への勘違いが東京オ…

『街場の読書論』

「どんなものを食べているかいってみたまえ。君がどんな人かいいあててみよう。」これはフランスの美食家ブリア・サヴァラの言葉である。この言葉は読書に関しても言える。そしてどんな本を読むかも大事だが、どのように読むかもまた大事である。本書を読め…

『生物と無生物のあいだ』

普段歩くときに見る、何気ない景色。そんな日常のありふれた光景から、筆者は瞬く間に読者を科学の世界へと引きずり込む。そしてそれが止まらないのだ。読み始めたら止まらない、まさしく傑作科学ミステリーと言えよう。 人は瞬時に、生物と無生物を見分ける…

『AIの衝撃』

本書は人工知能、AIの進化が日本の産業界にどのような危機を与えるか、その警告書である。と聞いても、これまでにもそのような本はあっただとか、人工知能、AIなどと聞いても目新しさを感じないなどの意見が聞こえてきそうである。その通り。これが私たちの…

『超ひも理論をパパに習ってみた』

本書は天才物理学者の(関西弁の)パパが、女子高生の娘に最先端の物理学を伝授するというもの。まさにかつてなく、わかりやすい素粒子物理学講義と言える。 といっても身構える必要はない。そんな堅苦しく話そうものなら”やっぱりパパは異次元に住んでるのよ…